篠原ちか子著「俺、シネマ」

「素粒」21号掲載

友達の窪田に頼まれて、映画に出演する主人公は、どうしてもDV夫の役どころに感情移入できず、現実はもっと自分はしあわせだと考える。しかし、妻からは、それほど大切にされてもおらず、現実とのずれが生じる中、妙な電車に乗り込んでしまう。