白川荘子著「ゆらゆら」

「とやま文学」42号掲載(※初出「素粒」20号)

《あらすじ》
 文芸が趣味の主人公が、締め切りに追われて書いている小説に、高校生の息子が意訳した「蜻蛉日記」の一節をネタ元として使う。その「蜻蛉日記」の内容が、主人公の家庭とリンクして、現実と小説の境目が曖昧になって行く。