藍崎万里子著「記号のカクテル」

「空華」第二〇号掲載

南美は、アマチュア小説家の琢磨と二人暮らしだったが、幼なじみの小説家志望の麗子の乱文に犯され、文字が読めなくなっていた。南美は、それで数字にはまり、数霊学で人の性格を観るようになった。音楽家の真理や琢磨の文学仲間などに囲まれ、南美は結婚生活を送るが、ある日、琢磨に妙な手紙が届くのであった。