藤野繁著「おじこ」

「繋」6号掲載

《あらすじ》

 宇奈月のホテルで調理師をやっていた父が、取引先から話を持ち掛けられ、一念発起して立山駅のそばの千寿が原で起業する。主人公は、その次男坊だったが、ある日、父が奮発して買った冷蔵庫に閉じ込められて、心の傷を負う。それを苦にしたか、父は病気で死ぬが、主人公がやりたかったのは音楽だった。