心理統計学の授業用コースです。

◯7コマ(1コマ90分)の授業で、生徒たちに、統計学の基本的な概念(4つの測定尺度,独立変数と従属変数と剰余変数,代表値と散布度,仮説検証の考え方,尺度ごとの2群間の統計的検定,尺度ごとの3群間の統計的検定)と,実際に統計手法(尺度ごとの2群間の統計的検定方法,尺度ごとの3群間の統計的検定方法)を用いて,与えられたデータを処理し,研究仮説を肯定できる(帰無仮説を棄却できる)かどうかを理解し,結論を記述できるようにする授業を計画しています。学習単元に当てられる時間数は、7コマ(1コマ90分)です。課題解決学習の特徴を生かして、一斉講義だけでなく、出された問題に当てはめられる測定尺度の種類を判断し,用いることができる統計的処理方法を判断し,実際にデータを入力し,分析し,結果を読み取り,結論を得る,一連の処理の流れを理解し,最終的には,実際の研究において適切な統計処理を行うことができるように,みなさん自身の自己成長につながる自己評価活動を組み入れたいと思います。そこで、以下のような計画を作ってみました。わからないことがあったらどんどん質問してください。

 授業計画

コマ1: 導入と基本概念の解説

  - 統計学の導入:目的と重要性

  - 四つの測定尺度(名義尺度、順序尺度、間隔尺度、比例尺度)の説明

  - 独立変数、従属変数、剰余変数の概念の紹介

コマ2: 代表値と散布度

  - 平均値、中央値、モードなどの代表値の説明

  - 分散、標準偏差、四分位数などの散布度の導入

  - 実際のデータを用いた計算練習

コマ3: 仮説検証の基礎

  - 帰無仮説と対立仮説の定義と設定方法

  - p値と統計的有意性の解説

  - 仮説検証の例を通じた説明

コマ4: 二群間の統計的検定(尺度別)

  - 名義尺度と順序尺度で使用されるカイ二乗検定、t検定などの紹介

  - 実際のデータセットを用いた検定方法のデモンストレーション

コマ5: 三群以上の統計的検定(尺度別)

  - 一元配置分散分析(ANOVA)、クラスカル・ワリス検定などの紹介

  - 実際のデータを使ってのグループ間比較の実施

コマ6: ここまでの復習とまとめ

  - 仮説検証の考え方にもとづいて統計計算を行う手順

  - 分析の結果とその解釈

コマ7:  2要因の交互作用と単純主効果について

  - グラフから主効果と交互作用の有無について予想する

  - 2要因の分散分析の、結果と解釈